「相ケ瀬とひかるちゃんって付き合ってたんだろ? ……お前がケガをするまで。 でも二人は別れた。 だからもういいだろ、俺がもらったって」 七瀬先輩はあたしにしか聞こえない声でごめんと呟くと、あたしの髪の上からおでこにキスをした。 え、あたし七瀬先輩にキスされた? 急にボッと顔が熱くなる。 あの七瀬先輩にだよ?びっくりするし、さすがにドキドキもするよね。 でも違う、何かが違う。 まぶたをパチパチとさせながら、七瀬先輩を見つめるとぐいっと前から手首を引っ張られた。