「家もクラスも部活も同じだからなかなか難しいとは思う。
それでも王子自身も自分のケガとスターティングメンバーに選ばれて試合に出ることで頭がいっぱいで、
ひかるに気遣うまでの余裕はきっと今はないから今回は時間に任せてみてもいいかもしれないよ」
「……うーん」
あたしは素直に返事することができなかった。
だって距離を置くことでもしもこのまま自然消滅になって、いつの間にか別れることになってしまったら……。
でも今のあたしは相ケ瀬くんと話し合ってもきっと、どんどん溝を広げていく。
「大丈夫だよ。王子はちゃんとひかるのこと思ってるよ。
ひかるから離れたりしない」
そう言えば、あやは夏休みにもそんなこと言ってた。

