それから10分くらいすると、間宮先生がグラウンドに現れた。
あたしはまるで悪いことをしたかのように、背中には冷や汗が流れて、鼓動はドクンドクンとだんだん速くなっていく。
「こんにちは」
「おう。アイツらいつ部活始めた?」
間宮先生はあたしが用意したイスに座りながら、視線はもう部員たちに向いている。
「20分前くらいです。あたしが給水できて戻ってきた後には体操とストレッチ終わって、ランニングしていたので」
「そうか、20分な。そしたら今日の練習時間は残り1時間40分だな。
そろそろ調整練習に入って、様子見てきた4人の中から本当のスタメンを決めなきゃいけないしな」
本当のスタメン……。
次からはもう地区予選で勝ち上がってきた学校である程度力はあるチームだから
うちの学校もそろそろレギュラーメンバーを固めようとしてるんだ。
こんな大事な時に……あたしは相ケ瀬くんになんてことをしてしまったんだろう。
「……なんだあれ」

