「これだから、本当にあんたは危なっかしい」
「…………。」
ごもっともすぎて何も言い返すことができない。
相ケ瀬くんはそう言いながらもあたしの分も少し持ってくれて、今度は先に歩き出した。
すごいな。相ケ瀬くん全然重そうな雰囲気一切出さずに持ってる。
あたしもあんな風に何でもスマートにできればいいんだけどな。
ってそんな場合じゃない。
「相ケ瀬くん、本当に大丈夫?もしどこか痛いなら病院に」
「だからどこも痛くないって!サッカー部のヤツには誰にもさっきのこと言うなよ」
わかったな?と念を押してあたしに言うと、相ケ瀬くんは先に教室に入って行ってしまった。
「大丈夫なの?……本当に」
あたしの言葉は相ケ瀬くんに届くことはなかった。

