「大丈夫だよ。びっくりしたけどケガしなかったし」
階段上って5、6段だったからそこまで高くなかったのが不幸中の幸いだったのかもしれない。
相ケ瀬くんに守ってもらえたことにも感謝だ。
「俺も大丈夫だから……」
「本当にすいませんでした!」と彼は頭を下げて謝ると、集団の子たちのところに行き今度はゆっくり階段を降りていった。
周りの先輩たちもその頃には引き払っていて、いつの間にかまた二人に戻っていた。
「ったく、だから持てる分だけにしろって言っただろ」
ガラッといつもの声に戻った相ケ瀬くん。ため息をしながら呆れ返っている。
「……ごめんなさい」
もう謝るしかない。自分のせいでこんなことになっちゃったんだから。
相ケ瀬くんまで巻き込んじゃったし。

