「また後でくればいいだろ。無理してそんな持つな」
「相ケ瀬くんと同じくらいだもん。これくらい平気」
「いや、そうだとしても立花は一応女子だろ?」
出た。またその台詞。
一応じゃなくてあたしは女子なんだってば。
相ケ瀬くんの言い方に気に食わなかったあたしは頑なに段ボールの量を減らそうとはせずそのまま歩き始めた。
階段を上り出すと、急に段ボールが視界を遮って前が見えづらくなった。
どこで階段が終わって、踊り場になるのかもさっぱり分からない。
だからどんどんあたしの上がるペースは遅くなっていった。
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