相ケ瀬くんはもしもここが家だったら嫌そうな顔全開だけど、今は苦笑いしながら困った顔を浮かべている。
「手伝いたいのは山々なんだけど、俺も部活に行かないと今スタメン取れるか取れないかの瀬戸際だから……ごめんね?」
彼は申し訳なさそうな表情であやに謝っている。
えっ!今、ごめんね?って言った?
あの、相ケ瀬くんがそんなこと言うの?
あたしはびっくりしすぎて思わずバッと相ケ瀬くんの方を見てしまった。
「どうしたの?立花?」
「いや、別に?」
なんか変なことでも言った?とでも言うような相ケ瀬くんに思わず自分が間違ったような錯覚に陥ってしまいそうだ。
本当にそういうとこ上手なんだから。
絶対そんなこと思ってないくせに!と思いながらあやの方に向きなおした。

