一ノ瀬先輩の放ったシュートはゴールキーパーが予想を立てた方向とは反対のクロスに行き、アーチを描くようにゴールが決まった。
「一ノ瀬、ナイッシュー!」
「一ノ瀬先輩、ナイッシューです!」
スタンド席からも同じように声援が送られていて、その中には「蒼高もう一本!」「相ケ瀬、ナイスアシスト!」という相ケ瀬くんのことを言ってくれている人もいた。
あたしも届くかどうかは分からないけれど、大きく息を吸ってから二人に声援を送った。
ピッチにいるみんなは一ノ瀬先輩のところに走っていき、笑顔で喜んでいた。
その後もハーフタイムを挟み、間宮先生から「一点も相手にやるな!後半で3本決めてこい!」という指示が出た。
その言葉に答えようとスタメンたちは水分補給をしてからまたピッチに戻っていった。

