良かった。これで少しは部活の息抜きになったかな。
たまには休むことも大事だってこと分かってくれるといいんだけどね。
その後は朝になるまで星座はどう動いているのか見せてくれた。
早朝の時間になると冬の星座も見られることを知った時はちょっとびっくりした。
その場が明るくなる頃には、あたしの頭の中は綺麗な星空を見れたことで感動でいっぱいだったのに、始まる前のことを思い出してしまった。
そして「ご来場ありがとうございました」とお兄さんに言われながらその場を後にしたんだ。
「今日ごはん食べて帰るか」
「……う、うん」
あたしは少し相ケ瀬くんと距離を取って返事をした。
だけどすぐに相ケ瀬くんは急に歩みを止めた。

