一応!彼女なのにさ何で全然優しくしてくれないの?
「おう!また明日な!」
「じゃあな」
もういい!相ケ瀬くんなんか練習しすぎて、後であたしのこと気に留めとけば良かったって後悔すればいいんだ。
ふんっ!とは言わないけど、首を真横に向けると、あたしは今度こそ部室に向かって歩き出した。
「は?待てよ!」
カチカチとコンクリートを擦れるスパイクの音が後ろからする。
「相ケ瀬くん、自主練あるでしょ!こっち来る必要ないじゃん」
「は?こんなそばにいたのに聞いてなかったわけ?
俺、今日は自主練しないって言った」
あたしはその言葉を聞いて、足を止めた。
そしてくるっと後ろに振り返って、「え、なんで?」と相ケ瀬くんに聞き返したんだ。

