きっと相ケ瀬くんは今日も大塚くんたちと自主練するだろうし。
全然いい案も思い浮かばない。
とりあえずあたしも部室に行こう。
「はぁ……」
もう一度、ため息を漏らすとあたしはグラウンドの外に足を向けた。
「さっきからため息ばっかり。辛気臭いんだけど」
「相ケ瀬くんに別に関係ないじゃん。あたしだってね!たまには悩みの1つ2つあるの!
ってなんでここにいるの?」
誰もそばにいないと思ってたのに!
悩みの種の相ケ瀬くんに聞かれてたなんて。
「じゃあ悩むのなんかやめな。どうせまたぶっ倒れるだけだし。
大塚~!俺、今日自主練しないで先帰るな!」
何だそれ。一瞬で声色が変わった。
あたしの時は地声で軽い感じなのに、大塚くんに声掛ける時は明らかに人当たりいい優しい口調だ。

