「王子のひかるに対して見るみんなとは違う眼差しで分かったんだ。



王子ってさ、ひかるのことすごい優しい目で見てるよね」



「う「嘘じゃないよ、ひかるには分からないと思うけどね」」



嘘だって言おうとしたら先に言われてしまった。



嘘だよ、そんなわけ絶対にない。



だってだって!



あたしは一瞬だけちらっと相ケ瀬くんの方に振り向いてみた。



だけど彼は「なんだよ?」というだるそうな顔をしていた。



ほらね、相ケ瀬くんがあたしを優しい目で見てるなんてありえない!!!



やっぱり嘘だよ!って言おうとした時、見覚えのある家の前であやが足を止めた。