一度振り返って手を振ってまた前に歩いて行くあや。
あたしはあやに手を振り返すけど、なんだか頭の中では心配になってきた。
そこまで遅い時間じゃないけれど、1人でこんな真っ暗の中帰ったりして大丈夫かな?
誰か知らない人に声掛けられたりしないよね?
あたし、あやの家の近くまで送ってこようかな。
でも……夜って男の子の方がいい?
「相ケ瀬くん……あやのことお家まで送ってきて?」
心の中では半分はあやのことが心配だから送ってきてほしい。
だけど、もう半分は失恋した時って誰かに優しくされるとその人を好きになっちゃうって聞くし
今日のごはんの時みたいに楽しそうに話をしてあたしよりも仲良くなったらやだって気持ちの両方が相ケ瀬くんに言った後も葛藤していた。

