出来上がる直前に相ケ瀬くんを呼んで、飲み物用のグラスを出しながらあやには聞こえない声で相ケ瀬くんが聞いてきた。
「山本の話はちゃんとついたか?」
「うん、一応ね。あとはあやがどう出るか次第かな」
「そ。良かったな」
相ケ瀬くんもあやのこと気にしてくれてたんだね。
優しいとこあるじゃん。あやと相ケ瀬くんきっとちゃんと話したの今日が初めてだと思うのに。
バイト先の人に思いを伝えてきちんと終止符を打つのか
それとも、言わずにこれまで通り何も言わずに従業員同士として付き合っていくのかはあやから言ってくるまで待とう。
あたしもお好み焼き用のお皿とお箸を持つと、相ケ瀬くんの背中を追った。

