「この大会が終われば、またすぐに冬の大会の予選が始まる。



そうなると、次の大会からは1年生もメンバーに入ってくる。



だから今日の試合、そのことも考えながら俺たちにしかできないプレーをしようぜ」



「「おーっ!」」



部員のみんなは天井に向かって、人差し指を突き上げた。



それからロッカールームに間宮先生が入ってきて、今日のスターティングメンバーが発表された。



今までの試合とメンバーに変更はなかったけど、先生は最後にこの言葉をみんなに送っていた。



「いつも試合は楽しんでやってこいと言ってるが、今日はそれプラス



相手を前回先輩たちが勝てなかった相手と意識するのではなく



相手の学校からも3年生がいなくなったんだから、別のチームと考えていい。



自信持って、この学校の強さ全部見せつけてこい!」



「「はい!」」



先生の話を聞いた後、部員たちと先生は一人ずつロッカールームを後にしていった。