「え!やっぱされてるんじゃん!



……その人と付き合うの?」



急に元の状態に引き戻されちゃったよ。



なんだそれ、なんだそれ。



あたしの今日の頑張りは全部なんだったんだよー!



「あぁ、だって俺のそばにいてほしいって思ってたやつだから。



立花だろ、今日俺に告白したの」



相ケ瀬くんはあたしの目を見て、ふわっと一瞬だけ笑顔を見せた。



「……うん」



もう顔が熱いよ。



あたしは顔を両手で覆いながらコクンと頷いた。



なんで相ケ瀬くんはそんな言葉を余裕で言えるんだ。



「他にもやもやしてることは?」



「もうないー」



「そ。こんなんでいっぱいいっぱいになってんなよ」



追い討ちをかけるように相ケ瀬くんは顔を隠してるあたしをいいことにそっと近づいておでこにキスをしたんだ。



「なななな何すんのー!?」



「うるさい、早く部屋行け!」



せっかく心が晴れて眠れるかと思ったのに、最後の相ケ瀬くんの一撃で、今度はドキドキで眠れなくなってしまったんだ。