「じゃなくて!こんなことが言いたいんじゃなくて……
別にリフティング教えてもらったりするのは一ノ瀬先輩じゃなくて、俺でもいいだろってこと」
「あたしが一ノ瀬先輩からサッカーのこと教えてもらっちゃ駄目なの?」
あたしがそう言うと、相ケ瀬くんはソファーから立ち上がってカウンターキッチン越しに両腕を置いた。
「理由は言わないけど、だめ」
「でも一ノ瀬先輩の方が優しく教えてくれるし、
変なところにボールが言っちゃってミスしてもフォローしてくれるし、
練習中なのにあたしの頑張りもちゃんと見てくれて褒めてくれるんだよ!」
心の中で『一ノ瀬先輩やっぱりかっこいい!』と心の中で叫ぶ。
目の前に相ケ瀬くんがいるのににやけちゃいそう。

