「本当にいいんだな?」
今までテレビに視線向けながら話していたのに、急にこっち見るからドキっとする。
「う、うん!」
「そんな身構えるほどじゃないから」
最初に交換条件を提示されるかと思ったら、さっき相ケ瀬くんのお母さんが言ってた最終目標を話してくれた。
「自分では到底届かないって分かってるけど、でも一緒にサッカーしたい人がいるんだ」
その彼は高校サッカーマガジンに載るほどすごい3つ上のサッカー選手がいて
相ケ瀬くんはその選手と一緒にサッカーをすることが中学生からの夢なんだって。
だから大学で一年だけ一緒にできるチャンスを掴むために勉強もサッカーも頑張ってるみたい。
目標の話をする相ケ瀬くんは本当に楽しそうで、目がいつもよりも優しそうに見える。

