ため息しか出ないほど、怒ってる。
いったいどうすれば……。
あたしは持っていたタオルで顔を隠した。
「立花って一ノ瀬先輩が好きなんじゃねぇの?」
「……え?」
まさかの罵声じゃなくて、全然違うことを聞かれて思わずタオルから顔を上げた。
「ここでも、学校でも一ノ瀬先輩のことでキャーキャー言ってたし……だから」
「だって、一ノ瀬先輩には彼女がいるよ?」
「あぁ、だから前に報われることはないって言っただろ」
「今度見てみたいよね!一ノ瀬先輩の彼女さん。溺愛してる彼女さんだって七瀬先輩がわっ」
教えてくれたんだよと言おうとしたら目の前が真っ暗になった。

