みじん切りされた玉ねぎを見たのか「手でも切ったのか!」とちょっと大きな声で言ってあたしの手を引っ張った。
違う、そんなんじゃない。
そんなんじゃないんだよ、相ケ瀬くん。
あたしはまたいつものようにケンカになったとしても、相ケ瀬くんにはそばにいてほしいの。
「手は切ったんじゃないだな。ならどうして」
「もうこんな自分が嫌だよ……うー」
「は?全然意味が……」
「頭の中でいつもいつも相ケ瀬くんが占領して、心臓も相ケ瀬くんと一緒にいるといつも鼓動が速くなって……」
「それで?」
慌てていた彼は、今度は優しい口調でそう聞いてきた。

