「ははは……そんなことまさかね」 嫌だよ。 相ケ瀬くんが誰とも付き合わないでほしい。 昨日の笑顔を相ケ瀬くんの好きな人に見せてるところなんて考えたくない。 だめだ、あたし。また相ケ瀬くんのこと考えてる。 彼のことを考えたらいつも自分が自分じゃなくなってる……。 「………っ」 玉ねぎに目を刺激されて出そうになってた涙と今日ずっと我慢してた涙がとうとう出てきてしまった。 あたしは掴んでいた包丁を離して、そのまましゃがみこんだ。 「…っ、うっ、ぐすっ」