わたしが風邪引いたときいっぱいお世話してくれた。
家まで連れて帰ってきてくれたり、おかゆを作ってくれた。
わたし自身のことも分かりづらかったけど心配してくれた。
ベッドで寝てて目が覚めるまでそばにいてくれた。
なんだかんだ言って、あたしがシュガーコード好きなことも黙っててくれてる。
今日だって押せば、ごはんを作ってくれる優しいところだってある。
「はぁ……」
―トントン
ドアがノックされた。
間違いなくドア越しにいるのは相ケ瀬くんだ。
どうしよう、今は会いたくない。
「…………」
返事をしないで、あたしはドアを背にした。

