「ナイッシュー!よくアイツから取ったな!」
「ありがとうございます!ナイスアシストです!」
一ノ瀬先輩と相ケ瀬くんはハイタッチをすると、「次、次!」と一ノ瀬先輩がみんなに呼び掛けてまた走り出した。
走り出そうとした時、小さくガッツポーズする相ケ瀬くんをちょうど視界に入って、その表情はいつもとは打って変わってとても楽しそうだった。
「かっこいい…」
ピッチの中を走り回る彼を瞬きを惜しむくらいじっと見つめる。
あたし……おかしくなっちゃったのだろうか。
あんな分かり合えないと思ってた人のこと目で追ってて
鼓動だっていつもと違って変にドキドキいってる。
リフティングの続きの練習をしたいと思わなくなって、彼がまたゴールを決める瞬間を見たいと思ってしまった。

