授業が終わって、今日もグラウンドでマネージャーの仕事をひとつずつこなす。
最近は間宮先生にホイッスルをもらって、部員たちのフットワークの時に笛を吹くようにもなった。
なんだか雑用以外にも任せてもらえてちょっとマネージャーの実感が湧いた気がする。
そして一息つくと、カゴからボールを取り出してリフティングの練習。
ピッチを見て、またリフティング練習しての繰り返し。
「相ケ瀬、七瀬から奪え!七瀬はまだ余力残してんだからな~」
外から間宮先生が相ケ瀬くんに向かってそう指示をする。
あたしは思わずリフティング練習を止めてピッチを見つめる。
ピッチでは実践練習で11人ずつ入っていて、七瀬先輩は軽やかにボールをさばきながら
前に立ちふさがる相ケ瀬くんからゴールに進もうとする。

