相ケ瀬くんのことを言われて、変に心臓がドキドキ言ってる。
なんでなんで!
相ケ瀬くんのことなんて別に好きも嫌いも思ってないのに!!
そしてあやの口をふさいだままこう言った。
「相ケ瀬くんのことは本当に何とも思ってないから。
本当に好きな人もいない。好きな人ができたら一番にあやに相談するから、ねっ?」
だからもうやめてください!!
あやはあたしの言葉を聞いてコクンコクンと何度も頷いた。
あたしは自分の席に戻ると同時にあやの口から手も放した。
「わ~!いきなり口ふさぐから何されるのかと思った!」
「ごめんね!あやがすごいこと言うから、周りの人に聞かれてたら嫌だしつい……」

