トントンとリズムよく階段を上る音がする。
こっちに来る、こっちに来る。
あたしの布団とルーズリーフを持つ手はどんどん汗ばんでいく。
『お願いだからあたしの部屋のドアを開けないで!!』
と布団に潜り込みながら何度も同じことを頭の中で願う。
でも……そんな願いなんて相ケ瀬くんに届く訳もなく
―ガチャ
とドアが開いた。
「は?どう考えても不自然すぎんだけど」
それが彼の第一声だった。
そして足音がどんどんこっちに近づいてきて……。
「あんた、寝ないで勉強してただろ!」
あたしは掴んでいた布団を思いっきり相ケ瀬くんに剥ぎ取られてしまった……。

