嘘だ、嘘だ、嘘だ。 信じたくない。信じられない。 あたしは頭の中で何度も呟きながら急ぎ足で家に帰る。 だって、確かに昨日の相ケ瀬くんはなんか変だったけど 倒れた時に走ってきてくれたのも 部活を休むことを先輩たちに伝えてくれたのも 家まで連れてきてくれたのも……。 「全部、全部相ケ瀬くんなの?」 そう思ったら、心臓の鼓動がおかしくなってバクバク言う。 だってあの相ケ瀬くんだよ? 口を開くとむかつくことしか言わない彼があたしにこんなにしてくれたなんて……。