七瀬先輩は何も言わないけど、顔では『ほら!』と言って笑っている。
そして隣で見ていた一ノ瀬先輩も『なるほどね』と納得している様子。
「相ケ瀬、大丈夫だよ。
俺たちもこんな病み上がりでマネージャーの仕事やってもらおうなんて思ってないから」
一人で帰れるか?と心配をしてくれる一ノ瀬先輩。
「はい、帰れます。明日から復活できるようにするので。
すみませんが、今日はこれで失礼します」
あたしは2人にぺこっと頭をもう一度下げた。
2人に『お大事に』と言われながら家の方向に足を向けると、目の前には走ってきた相ケ瀬くんがいて。
あたしは急に恥ずかしくなって『昨日はありがと!』とぶっきらぼうに言うとすぐに立ち去った。

