「だから……最初はあんたに作ってもらうつもりなんてなかったから全部自分でやるつもりだった。
だけど、初めて作ってもらったオムライス食べた時……
特別な料理じゃなかったのに、いつも自分が作ったものか買ったものばっかりだったから
すごく美味しく感じた、だから料理できること言うのやめた、ただそれだけ」
あれ?相ケ瀬くん、なんだか照れてる?
顔が若干赤い気がするし、こっちも全然見ない……。
しかも最初に作ったオムライスがすごく美味しかったって思ってくれてたなんて!!
あの時はぜーんぜんそんな感じはしなかったのに。
なんだ、相ケ瀬くん。可愛いところだってあるんじゃん。
あたしはにやけちゃってるのがバレないように布団で口元を隠しながら彼を見つめていると
それにどうやら気付いたらしく『元気になったら覚えてろよ』と言って、出て行ってしまった。
「学校で王子って呼ばれてる人が……あんな表情するなんて」
ちゃんと話してくれたからテスト終わったら、オムライス作ってあげよう。

