この焦った行動……絶対相ケ瀬くんは料理ができるんだ。
「別に。夕飯作るのはこの家ではあんたの仕事なんだろ?」
彼はさも当たり前かのようにあたしに言ってきた。
それは確かにそうだけど、ごはん作れるんだったらリフティングの練習とか、
今みたいにテスト勉強に集中したい時とかくらい自分の分だけでもどうにかしてくれたって良かったのに!
「何よ!もう子供じゃないんだから自分のごはんくらい作れるならどうにかしてよ!」
「熱あんだからいつもみたいにでっかい声出すなよ!明日テスト受けられなくなったらどうすんだよ。
ったく、こんなことになると思ったから料理できることなんて言いたくなかったんだよ」
相ケ瀬くんは雑誌を勢いよく閉じて溜め息を吐いた。

