「溜め息吐くんだったら、食わなくていい」 強引にトレーを取ろうとする相ケ瀬くんの手が一瞬あたしの手に当たる。 相ケ瀬くんはどうやら冗談抜きであたしから取り上げようとしているみたい。 ……トレーを持つ手が強い。 「あーごめんなさい! 決して雑炊に向かって溜め息吐いたんじゃなくて……」 「だったら何だよ」 「あの、だから、その…… あっ!相ケ瀬くんって料理できるんだね」 いきなり話題を摩り替えたあたしに相ケ瀬くんは『は?』という顔を向けてくる。