「ボサっとしてねぇで早くベッドに戻れよ」
「……うん」
あたしは素直に頷くと、またベッドに戻って座る。
部屋においしそうな雑炊のにおいが漂う。
朝も昼も全然食べてないからか少し食欲が湧く。
「文句言ったら速攻取り上げるからな」
相ケ瀬くんはそれだけ言うと、視線を反らしてあたしにトレーを差し出した。
「ありがと。でもいったいこれ誰が?
お母さんたち帰ってきたの?」
相ケ瀬くんのごはん食べたことないし、きっとお母さんがあたしが体調崩したの知って早く帰ってきてくれたのかなと思った。
だけど目の前にいる彼はすっごく呆れた表情であたしを見てきたんだ。

