一歩一歩前に進むのってこんなに大変だったっけ?って思うくらい、後ろを振り向くとまだ全然教室が見える。
周りのみんなに抜かされながら昇降口に行って上履きからロファーに履き替えて
外に出ると今度は太陽の光の眩しさとムンムンする暑さに余計に立っているのに辛くなってくる。
もうだめだ、あたし。
こんな中、絶対に部活なんかできっこない。
一ノ瀬先輩か七瀬先輩探して、それで帰ろう。
部室まで……なんとか行かないと。
だけどこんなフラフラした体にズキズキ痛む頭、そして視界も歪んでくる。
そしてグラウンドがやっと見えてきてあと少しと思った時には
……あたしの世界は真っ暗になってしまった。
「ちょっ!立花ー!」
最後に聞こえたのは焦って誰かがあたしの名前を呼んで走ってくる音だった。

