リビングに入ると同時にあたしが昨日作ったカレーのにおいがしてくる。
でもそのカレーを食べたいと思う食欲はない。
テーブルでは先にカレーを今日はパンをつけて食べてる相ヶ瀬くんの姿があって。
「おはよう、ひかる」
「……おはよ、お母さん薬ある?」
あたしは相ヶ瀬くんにあいさつする余裕もなく、お母さんがいるキッチンに歩いていく。
「どうしたの?どっか痛いの?」
「……頭痛い。でも熱はないから学校は行ける」
『そんなこと言っても顔色は全然良くないわよ』と言いながら、お母さんは薬箱から頭痛薬を取って渡してくれた。
「大丈夫、これ飲めば行ける。……マネージャー絶対続けたいもん」
「ひかる……」
もう一度「大丈夫だから」と言ってあたしは薬を飲むと、すぐに制服に着替えて学校に向かったんだ。

