具を炒めて、煮込んでカレーを作り終えると、一人分のお皿にごはんとカレーを注いでテーブルの上に載せた。
「出来たよ!おかわりは自分でやってね」
あたしは制服の上から着ていたエプロンを脱いだ。
テレビを見ていた相ヶ瀬くんはテーブルの前に来て「あんたは食べないの?」と聞いてきた。
「後で食べる。明日テストだしラストスパートしなきゃ!
10位までに入らないと、マネージャーやめなくちゃいけないから……
そしたら相ヶ瀬くんの望んだ展開になっちゃうしね」
絶対辞めたりしないからね!と言ってリビングのドアに手をかけた。
「そ。でも無理すんなよ」
それだけ言うと相ヶ瀬くんはカレーライスを食べ始めた。

