「おかえりなさい」

僕が家に帰ると必ず彼女はそう言ってくれる。

「ただいま」

そして彼女に返事をする。

これがいつの間にか日常になっていた。

「ご飯、出来てるよ?
食べよ!」

「うん、ありがとう」

彼女は僕には勿体ないくらいしっかりした奥さんだ。

本当に、自慢の奥さん。