ファーストラブ

「いくまこそ、相変わらずね(笑)」

「なんだよそれー(笑)」

盛り上がる2人をよそに俺はただ俯く西山さんを見ていた。



「ていうか友姫、呑気にしてて良いのか?学校遅刻しちまうだろ?」

「あ、そうだった!じゃ、慎也、いくままた今度ね!」


俺は適当に言葉を言って友姫をこの場から去らせた。

最低だよ。
友姫を求めてたはずなのに帰ってきてより戻したら西山さんに見られたくないって思うなんて。


「なぁ慎也」

「何?」

黙って歩いてた俺達3人の沈黙を破ったのはいくま。


「慎也はさ、友姫のこと好き?」

……は?

何でそんなこと聞くんだよ?

付き合ってんだから好きに決まってんだろ?


「え?もちろんす」

「好き」っていいかけた俺の口をいくまは人差し指で押さえた。


「嘘はげんきーん♪本当のこと言うまで逃がさないぞー?」

嘘じゃない、俺は。