思う間もなく、鼻にタオルを突っ込むオネェ保健医。


「へんへー、いへよーっ」


「我慢しなさいよ。鼻血が止まらないよりマシでしょ」


不細工になるより、鼻血がマシです。


思うけれど鼻が痛くて、何も言えね~。



えっ(・□・;)!!
両方、両方に突っ込もうとかしてへんよな!?

両方、塞ごうとか……ぐっ

「ハアハア…………ぐおっ……って、アホか!! 両方とも塞いだら息できへんやないかい!! ええかげんにしーや」



「……君、それって目上に、しかも先生に言う言葉かしら!?」



「うっ……」



冷静に、ツッコミを入れられ絶句する。



だって、先生……俺は窒息死したくなかっただけです。



目をうるうるさせて、無言で訴えてみる。



「勿体ないわ。絶対勿体ない。こんだけイケメンやのに女性恐怖症って、可哀想すぎるわよ。あたしが女なら」