新撰組異聞―鼻血ラプソディ

「結果が良かったんだからいいでしょう」


「はい!?」


原田は、鬼の副長とは思えないほどの笑みに、大福を取り落としそうになる。


そこへ鼻歌混じりに、店の暖簾をくぐり入ってくるなり「あーーーっ」と、叫び声を上げた女。


何事かと、顔をあげた原田と土方をまじまじみつめ、「ずるいですよ」と文句を言う。


「総、食べる?」


土方は皿に乗った大福に目を落とす。


沖田は満面の笑顔で席につき、「豆大福1つとみたらし団子、それから」と……。


黙っていれば、店のメニューを全部注文しそうな勢いだ。


「総、太るよ」


土方の一言に、沖田は頬をぷくりと膨らませる。


「総。明朝からの鍛練に、翡翠のお手玉作戦を実施する」


「お手玉作戦、何ですか? それ」


「方法は翡翠に任せてある。協力してやって」