新撰組異聞―鼻血ラプソディ

カーーーン

襖が甲高く小気味良い音を鳴らし勢いよく開く。


「合図くらいしなさい」

土方は声を荒げる。


「土方さん、翡翠は大丈夫なんですか」

その声に、被せるように叫ぶ声。

畳を滑るように……スライディングし、原田は土方の前に正座する。


「あれから5日、そんなに悪いんですか?」


「佐之江、ちょうど良いところに来た」

土方は大風呂敷に包まれた着物と袴の一式と、大量のお手玉が入った風呂敷を1つ、澱と文机の上に置く。


「何ですか、それ!?」


「ん、それ持って」

着物の風呂敷だけ手に取り、お手玉すべてをなんて………。


「これだけ全部?……ひーふーみーよーいつーむー……10個って(・□・;)!! わたし、タコじゃないんですが」

原田は目を丸くする。


「佐之江なら、気合いで持てると思って」