「あのー!私達、ちょっと行きたい所あるんだ!
ね!一之瀬くん?」
「そ、そう!だからさ、僕達先に行くね!」
きょとんとする愛沙美と篠崎くん。
「急にどした?」
「あ、あの、一之瀬くん本好きっていうから私と合うかなーって!」
「そ、そう!だから、一緒にと思って!」
「それなら、あたし達も行くよ?」
やばいやばい、冷や汗が。
なかなか手強いなこの二人。
「いや!大丈夫だから!ね、一之瀬くん!」
「そうだよ!大丈夫大丈夫!じゃ二人ともまたね」
「「ばいば〜い!」」
そう言ってダッシュで逃げるように去った。
「どしたんだろあいつら…」
「ほんとだよね……」
と、聞こえてたのは無視させていただきました。
