「ただいま。 ……あれ? 瀬戸じゃん」 「あ、やっと帰ってきた」 保健室に入ってきたのは養護教諭の手塚。眼鏡をかけた女性。 「麻木さんが倒れててさ。 世話任せてもいい?」 「まぁ私の仕事だからな」 ようやく帰ってきた手塚に後は任そう。 俺の仕事はお終い。 立ち上がって伸びをすると、服の裾が軽く引っ張られた。