JPOPが、部屋一杯に鳴り響く。
「ナイスミュージック♪」
アラーム時計のお目覚めソング
だ。
今度は、しっかと起き上がった
健は、慌てて制服に着替えて、
階下に降りていく。
もう朝食のトーストは焼きあが
って、食卓に並んでいる。
「おはよう、健ちゃん」
「おはよっ」
「アタシのヘアーピン、つけた
ままだよぉ」
目ざとい姉貴に、言われた。
「いいでしょう。僕のアクセン
トに。どぉ、似合うん?」
「ったく。機嫌いいじゃないの
」
「姉貴こそ。あんま喋ると皺に
なるぞっ」
姉貴は、口がへらんっと言いた
げに。
「おしゃれし出したって事は、
健の奴、彼女でも出来たんじゃ
ない?お母さん」
「あら、それなら、家に連れて
来て頂戴よ。お母さん会いたい
わ」
「そんなんじゃ、ないよ」
僕は、お母さんに否定してみせ
た。
でも、察しがいいな。
メル友の事、気づいたかな。
まさかイケ先容子が相手だなん
て、感のいい姉貴でも、分かり
っこないか。
高校2年生の姉貴とは二つ違い
だ。
僕が、まだ女友達って呼べるよ
うなつきあいもないのに、女慣
れして見えるのは、この姉貴と
お母さんの2人に、いたぶられ
ているせいさ。
なんつったら、怒るか。
まぁ、仲はいい。
女っつうのは、どうして、こう
カールつけて寝たり、泥パック
を顔に塗ったり、厄介なんだろ
うな。
それと。お父さんは、急病で
入院中。
それまでは、仕事仕事って言っ
て、深夜まで帰らないで。
会社の秘書といい仲になってる
なんて、聞いていた。
お父さんの2人目の彼女か…。
まぁキスマークをつけて帰って
きても、寄りが戻ったお母さん
は、何も言わないで、見過ごし
てる分、ちょっと前よりもまし
かな。
三年前は、こじれそうで大変だ
った。
もっとも、そんなこんなも、入
院で、休戦状態。
なんにしても、親の仲がクール
なのは、今一だけど。
お父さんに期待しない分、僕へ
の重圧が…うっうっ。
重いっての。
「ナイスミュージック♪」
アラーム時計のお目覚めソング
だ。
今度は、しっかと起き上がった
健は、慌てて制服に着替えて、
階下に降りていく。
もう朝食のトーストは焼きあが
って、食卓に並んでいる。
「おはよう、健ちゃん」
「おはよっ」
「アタシのヘアーピン、つけた
ままだよぉ」
目ざとい姉貴に、言われた。
「いいでしょう。僕のアクセン
トに。どぉ、似合うん?」
「ったく。機嫌いいじゃないの
」
「姉貴こそ。あんま喋ると皺に
なるぞっ」
姉貴は、口がへらんっと言いた
げに。
「おしゃれし出したって事は、
健の奴、彼女でも出来たんじゃ
ない?お母さん」
「あら、それなら、家に連れて
来て頂戴よ。お母さん会いたい
わ」
「そんなんじゃ、ないよ」
僕は、お母さんに否定してみせ
た。
でも、察しがいいな。
メル友の事、気づいたかな。
まさかイケ先容子が相手だなん
て、感のいい姉貴でも、分かり
っこないか。
高校2年生の姉貴とは二つ違い
だ。
僕が、まだ女友達って呼べるよ
うなつきあいもないのに、女慣
れして見えるのは、この姉貴と
お母さんの2人に、いたぶられ
ているせいさ。
なんつったら、怒るか。
まぁ、仲はいい。
女っつうのは、どうして、こう
カールつけて寝たり、泥パック
を顔に塗ったり、厄介なんだろ
うな。
それと。お父さんは、急病で
入院中。
それまでは、仕事仕事って言っ
て、深夜まで帰らないで。
会社の秘書といい仲になってる
なんて、聞いていた。
お父さんの2人目の彼女か…。
まぁキスマークをつけて帰って
きても、寄りが戻ったお母さん
は、何も言わないで、見過ごし
てる分、ちょっと前よりもまし
かな。
三年前は、こじれそうで大変だ
った。
もっとも、そんなこんなも、入
院で、休戦状態。
なんにしても、親の仲がクール
なのは、今一だけど。
お父さんに期待しない分、僕へ
の重圧が…うっうっ。
重いっての。
