でもこう考えると…


「お母さんたちの作戦にはまっちゃったね…。」


隣同士でいつも一緒だったからこそ、こういう気持ちがうまれたんだもん。


「確かにそうだけどさ…瑞葉は俺といて幸せ…?それとも幸せじゃない…?」


そんなの決まってる!


「幸せだよ!」


「だろ?だったらいいじゃん!」


そうだよね…!


親にも祝福されて…こんなに幸せなことないよね!


「姑が雫ちゃんでうれしいな♪」


あたしがそう言うと蓮は「飲み物でも取ってくる」と言って部屋から出ていった。


何気なく言ったあたしの一言が蓮の顔を赤くさせてたなんてあたしは知らなかったんだ。


あたしたちの生まれてからの出逢いは必然かもしれない。


でもね?


井川家に生まれてくるのが蓮で、森家に生まれてくるのがあたしなのは…偶然だよ?


良平くんと雫ちゃんのような…


お父さんとお母さんのような…


何年経っても最初と変わらない素敵な恋ができますように…。


もちろん…あたしにとっと空気のような存在の君と…。