「そのために隣にしたようなもんだし?」


「そうそう!雫と郁ちゃんがそうしろってうるさかったよな!」


そのために隣同士にしたの!?


「ななちゃんと良平くんもノリノリだったじゃな~い!」


あたしたちの親って…改めてすごいなぁ…。


「瑞葉…!」


蓮が小声で呼ぶ。


「ん…?」


「部屋行かね?母さんたち昔話しはじめてるし…。」


昔話…?


みんなを見ると…


『みぃちゃんと蓮くんが中学生の時は付き合ってくれないんじゃないかってヒヤヒヤしたよね~!』


『うんうん!仲悪そうだったもん!』


「蓮…行こっか…。」


なんか聞きたくないっていうか…お母さんたちに付き合ってられない気がした。


あたしたちはごちそうさまをして蓮の部屋に行った。


「まさかだよな~。俺たちのために隣同士なんてさ。」


本当にまさかだよ…。


「もしあたしたちが付き合わなかったらどうしてたんだろう?」


結構これが気になった。


「まぁ、無理やり結婚させはしないだろ。てか、そう信じたい。」


あたしもそう信じたいよ…。