「い…郁ちゃん!?そんな簡単に言えることじゃないよ!?」


郁…雫の言う通りだって!


「大丈夫!…ね?良平くん?」


「「え!?」」


俺と雫の声がハモった。


雫は俺の声に気付きこっちを見た。


「…七海くん!良平くん!」


雫の顔は赤くなっていった。


「雫…ごめん!えっと…」


なんて言ったらいいんだ!?


良平は…まだ固まってる。


「良平!良平!」


俺は良平の身体を揺らす。


「…え!?」


やっと気づいた。


「ごめん…。郁がばらした…。」


俺がそう言うと、郁は「あっ!」と声をあげた。


「良平くん…ごめん!つい…。」


「郁ちゃん気にしないで?俺がついていきたいって言ったのが始まりだし。七海…」


「わかってるって。郁!帰ろ!」


2人っきりにしてやらなきゃな。


「頑張れよ!」


俺は良平にそう言い残し郁とカフェを出た。


「良平くん…大丈夫かな?」


「心配か?」


郁はこくんとうなずいた。


「俺も心配だったけどさ…帰り際に良平の顔見たら、決心固めたみたいな顔だったんだ。」


再プロポーズする!


そういう顔つきだった。