テーブルにはお母さんの手作りハンバーグ…恐らくもう冷めきってるだろうに。

お父さんお母さんはこの男の子の事を全く覚えてない私を呆れた目線で私を見つめる。
私の隣で正体不明の男の子は私を見つめたまま何処と無く寂しそうな表情…。

「藍…俺の事覚えてないの?」
っと…今まで一言も喋らなかった男が口を動かした。

「…ぅ、ん。全く覚えてません。」
本当に…誰ぇ~!!この人は!教えてよ!

「まーそれはご飯食べたあと2人っきりでということで♡ハンバーグ冷めちゃったわね…チンしましょ!」

「スミマセン、気遣わせてしまって。」

「あら、あら、良いのよ?今日からウチの子同然なんだから!そうでしょ??パパ!」

「あぁ、今日から魁士くんはウチの子だよ!」

「スミマセン、ありがとうございます!!!!」
ぉ?うちの子?ぇ、?住むの!?この家に!?
てか、このあと2人っきりって!むりむりむり!むりよー!?何を考えてるの…よ。