「どうしよう......。あたし、恋をしちゃ
ったのかもしれない........。」
私の目の前の友人はそう言った。
「へぇ......。」
私はさほど興味が無さそうに返事をする。
実際興味無いし。
「〝へぇ......〟って酷くない!?」
「え?そう?」
いやぁ、だって.......ねぇ?
この子惚れやすいから、そのたびに今の
台詞聞いてたし。
この台詞聞くの2年間だけで25超えてる
ってどゆこと?
それとも今の時代それが普通なのかな?
いやでもそんなことないよね。
「だってその台詞聞き飽きたし。」
う゛っ......と呻いた由香里。
今更だけれどもここで私の友人こと、由
香里を紹介しようと思う。
東雲由香里
それが由香里のフルネーム。
少し明るめの茶髪は染めてるとかではな
く、生まれつきらしい。
由香里の髪は、少しウェーブがかかって
いて、肩甲骨くらいまである髪をサイド
で縛っている。
目は若干猫目......かな?
少しつり上がり気味の目は由香里の目を
大きく見せている。事実、大きいけども
ね。
あとは、薄いピンクの唇に、健康的な小
麦色の肌。
ここまで言えば分かる人には分かると思
うけど、由香里は活発さを含めた美少女
だ。
......べ、別に羨ましいなんて思ってない
もん。