深呼吸をして気持ちを落ち着かせると彼女の前に立ち 「結婚おめでとう…義姉さん」 そう告げた。 「…雅樹…?」 精一杯の笑顔で 「今日から俺の義理の姉さんになるんだから言い方を変えなくちゃあね」 …そう。 もう俺の『初恋』の相手じゃない。 今日から『義理の姉』になるのだから せめてのけじめのつもりだ。 さようなら…俺の『初恋』 そうしたら彼女は、涙を流しながら 「ありがとう…」とお礼を言ってくれた。 これでいい…俺も大人にならないといけないのだから そして無事に結婚式を迎えたのだった。