どうしたものかと悩む父に俺は、
「いいんじゃない?今時…留学行ってた方が就職に有利になるだろうし」
そうフォローする。
「雅樹!?」
兄貴が嬉しそうな表情をした。
内心は、複雑だった。何でわざわざ2人の応援をしているのだろうか…?
でも真剣な兄貴の表情を見たら黙っていられ無かった。
父の許しを貰い兄貴は、彼女と一緒に留学をしてしまう。
遠いフランスに
俺の気持ちは、さらにぽっかりと穴が空く。
寂しさと悔しさでどうにかなりそうだった。
その後
俺は、高校に入学する。
そのストレスからか、また忘れようとするかのように俺は、女性関係が激しくなって行く。
女好きとか言われようが構わなかった。
亜弥と付き合うようになったのもそれぐらいの頃だった。



